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東京2025世界陸上を終えて~メディカルスタッフ(トレーナー)としての体験記~

更新日:9月28日


🌍 世界陸上の熱気


 9/13(土)〜9/21(日)の9日間、国立競技場で開催された 東京2025世界陸上

連日大勢の観客が訪れ、9日間で観客動員数は 60万人超

これは公式発表ベースで歴代3位となる数字だそうです。

 そんな大盛況の大会に、僕は メディカルスタッフ(トレーナー) として参加させていただきました。今回はその活動を中心に振り返ります。



🩺 メディカルスタッフの役割


 世界陸上の裏側では、選手の安全・健康を支え、ベストパフォーマンスを発揮できるように多くのトレーナーが活動していました。


  • 大会のメディカルスタッフ

  • 日本代表選手を支える代表トレーナー

  • 専属で帯同するパーソナルトレーナー


僕はその中で 練習会場のメディカルスタッフ として、主に以下の活動を担当しました。


  • 【救護活動】練習中のアクシデント対応

  • 【選手ケア】マッサージやサポート



 左:8日間の活動のうち、前半4日をともにしたメンバー (藤田は2列目右から2人目)

 右:8日間の活動のうち、後半4日をともにしたメンバー (藤田は2列目左から2人目)

 どのメンバーも4日しか活動していないのに、1週間以上活動ともにしてましたよね?というレベルの雰囲気の良さでした。また、このメンバーで活動したいものです。



🚑 救護活動で感じたこと



救護の練習

 試合中の事故対応は競技場のメディカルスタッフが担当しますが、実は 練習会場でも事故は起こり得ます。そのため、僕たちはLOCフィジオエリアのテント前やバックストレートで、常に選手を観察していました。

 幸い大きな事故はなくホッとしましたが、海外の選手がトラックを逆走する場面もありヒヤヒヤ…。日本では見られない光景であり、文化の違いを体感する場面でもありました。


 また、目の前で世界トップ選手の動きを観察できたのは、本当に贅沢な時間。

「昨日100mで優勝していた選手が、目の前でアップしている」なんて、日常生活ではありえない光景でした。

 さらに、各国のトレーナーの施術を間近で見られたことも勉強に。ベッドを担いで持ち込み、独自の手技で選手を支える姿から学ぶことが多くありました。



💆‍♂️ 選手のケアで学んだこと


 選手から「マッサージしてほしい」「テーピングをしてほしい」と要望があり、僕はオイルマッサージを中心に対応しました。

 海外選手の筋肉は、日本人とはまったく違う感触。柔らかいのに張りがあり、弾力に富んでいる。そして、日本人なら「強すぎる」と感じる圧でも「GOOD👍」と言われる強さを求められることもありました。


 また、前日にケアした選手が翌日に競技で躍動する姿を見たときの喜びは格別でした。

中には入賞を果たした選手もおり、日本を応援しながら、その選手の応援にも自然と力が入りました。


選手との写真

 この写真は男子200m6位のドミニカ共和国代表 Alexander OGANDO選手。 メンバーでテント前にいると、選手が練習動画を撮ってと近づいてきたと思いきや、みんなで写真撮ろうよ!となりこの一枚!

 ご本人がInstagramにフィード投稿をされており、とても驚きました。世界大会ならではの出来事なのかもしれません。

 もちろん、Alexander OGANDO選手をTVの前から必死に応援しました。



 Alexander OGANDO選手以外にも気さくで紳士的な選手が多く、応援したくなる選手ばかりでした。



✨ 貴重な経験と今後へ


 今回の活動は、これまで経験したことのない特別な現場でした。トップアスリートの身体に触れ、各国トレーナーの仕事ぶりを間近で見られたことは、今後の自分の活動に大きな影響を与えると思います。


 この経験を次の活動へとつなげ、そして当院に来てくださる皆さまにも必ず還元していきます!


練習会場


👀 次回予告

 次回は「いち陸上ファン」として、現地観戦した感想を綴ります!

ぜひそちらも楽しみにしていてください。

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